狼男 無限自殺 編
第4話
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椿刑事部長と綾野に断りを入れた後、
一人で出る県警の玄関前。
「・・・あっ!!
玉置刑事じゃないっすか!!」
顔馴染みの新聞記者とバッチリ目が合ってしまった。
どうやら何か“ネタ”が無いか張り込みしていたらしい・・。
「いつの間に復帰されてたんですか!?」
「悪いけどもう1課じゃないからね。」
「あれですよね?最近新しく設立された猟奇殺人対策室!え~っと・・通称・・。」
「BMU。覚えといてください。」
「そうそうそれ!
いやぁあの連続一家皆殺し事件のネタはだいぶ稼がせてもらいましたからねぇ。」
「!!!」
「!?・・ちょ・・ちょ苦しい・・!!」
「いいか・・?俺の前であんまり嬉しそうにするなよ・・?
鮫島さんや山田達に対する侮辱か・・?」
「ご・・ごめんなさい・・・・・。」
思わず胸ぐらを掴んでしまったけど、
あの事件で犠牲になった仲間達一人一人の追悼記事を書いてくれた事も思い出したので、
すぐに手を離す・・。