狼男 無限自殺 編
<隣の試着室に入る瞬間は俺の望遠で撮る。お前は耳くっつけて盗み聞きしろ。>
「ホントにイチャイチャ声が聞こえるんですか?」
<阿呆。仮に聞こえてもお前の耳なんて証拠にならねぇよ。>
「え・・じゃあ・・?」
<ユカリ早くしろ。>
<大丈夫。もう終わってる。>
<ユカリがD子のスマホをジャックした。
音声レコーダー起動して証拠は抑える。>
「出た・・“なんやかんや”力技・・!!」
今回は・・[なんやかんや隣のフィッティングルームから頑張って音声拾った]
っていう筋書きにするのかな・・?
“探偵”としてちゃんと調査して、
ちゃんと証拠を見つけるけど、
たまに天才ハッカー ユカリさんの力を使って、危ない手法で証拠を用意する。
後から指摘されないようにというか、
矛盾が無いようにというか、
一応、形だけは遂行して準備される証拠。
<よし、小松。もう出てきていいぞ。>
「はぁ~・・今回も緊張しました。」
隣から微かに聞こえる・・まだ続くイチャイチャ声を聞き流しながら、
ランジェリーショップを出て、
藪さんと合流して・・
<キョウスケ。>
<あ?>
<帰りに銀だこ買ってきて。>
2人で急ぎ足でフードコートへと向かった。