狼男 無限自殺 編
・・・馴染みの新聞記者が颯爽と走り出す後ろ姿を見ながら・・
なんだ・・・この胸騒ぎは・・・・。
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「なるほど・・家庭教師ですか。
うまく取り入って仲良くなれば、
“一緒に夕食でもどう?”と家族ぐるみの付き合いに発展できそうですね。」
「外国人・・だから指紋もDNAもデータベースでヒットしなかった・・!」
「・・・・・・・・・・。」
「すぐに3件目の子供とも繋がっているか裏取ってきます・・!」
「ユウマくん。」
「・・・・・・?」
「私の悪い予感はどんどん“的中”の方向へ進んでいます。
必ずその男を殺してください。
捜査員の誰よりも速やかに突入して、
これ以上の被害を拡大させないように。」
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椿刑事部長の言葉を借りるなら・・
・・・“悪い予感”・・。
結果としてヴァンパイアと対峙する事になった予感・・。
“自殺に見せかけた他殺の線は絶対にあり得ない”
もし・・名探偵シンイチ君や、
銀田一少年の世界観には無いモノが関わっているとしたら・・?
「いや・・・考えすぎか・・・。」
記者君に頼んでおいて何だけど・・
BMUの一員になってから、何でもかんでも結びつけたがる感があるのも否めない。
「・・・・・考えすぎ・・・だよな。」
もう一度独り言が出た所で、
気を取り直して待ち合わせ場所へと向かう。