狼男 無限自殺 編
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
目を閉じていたから分からなかったけど、
私が目を開けても尚、玉置さんはずっと手を合わせてくれていた。
トータルの滞在時間で言うと30分も満たない。
それでもこうしてわざわざお仕事の合間を縫って来てくれた事が・・
何を伝えていたのかは分からないけど、
玉置さんからすれば、
私を逮捕した後に知った・・
その当時、直接事件に携わった人物というわけではないのに、それでもこうして・・。
「じゃあ・・遅刻しておいてすみません。
今携わってるヤマで少しだけ引っ掛かる事が出来たので、俺は県警に戻りますね。」
「はい。本当にありがとうございました。」
「なんとなくですが、小松さんの表情も少しずつ上向きになってきて安心しました。」
「そう言ってもらえて嬉しいです。」
「俺に出来る事は少ないですが、
仕事や私生活の愚痴を聞くぐらいなら出来ますのでいつでも連絡ください。」
「はい・・ありがとうざいます!!」