狼男 無限自殺 編
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「・・・・・・・・・・・。」
「・・。」
正眼の型で構える俺に対して、
下段の型で威圧する相手。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・。」
先に右足を前に出した俺に対して一瞬下がった後、飛びかかるように一気に突進してきた。
「・・・・・・・・!!」
「・・。」
木と木がぶつかる“カンッ!”と小気味良い音が何度もこだまする。
お互いの木刀が当たっては弾かれ、
仕掛けてはかわされる攻防の後・・・
「・・・くっ・・!」
「・・。」
2秒程の鍔迫り合いも互角に終わって、
再び出来た間合い。
「・・。」
下段の構えを見せていた相手が両手を頭の上・・“上段”の構えに変化する。
それは俺に対する、“本気でいく”という無言のメッセージ。
「・・・・・・!!」
それに呼応するように俺も、木刀を横に倒して顔の横へ・・“突き”の構えを取る。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・。」