狼男 無限自殺 編
「・・・・・ユウマ君。
可能性は大いにあり得ます。」
「やはり・・【怪人】の仕業・・!!?」
「BMUに“常識”は不要です。
1件のみならず、
これほど発生しているのだったら、
【あり得ない事が現実に起きている】
と考えるべきですね。」
「自殺に見せかける他殺じゃなく・・
【自殺に誘う】怪人・・・・。」
「もしそんな者がいるとしたら、
これは“連続殺人”・・いえ、“猟奇殺人”の部類に入ると言っていいでしょう。」
「・・・・・BMUとして・・
初の公務になりますね・・。」
「ユウマ君はすぐに綾野君とこれらの自殺案件を一から調べ直してください。
遺族も答えを出せない、
“彼・彼女らは何故自殺したのか?”
なんて理由付けはどうでもいいです。
“彼・彼女らに【共通する】人・物”
を探し出してください。」
「はい・・・!!」
確信があるわけじゃない。
“未知”という意味では状況に変わりはない。
だけどもし怪人が関わっているとしたら・・!
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『・・・【Vampir】・・・ Das bin ich.』
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ヴァンパイアの次は一体何が俺達の前に立ちはだかる・・?
自殺を引き起こす力とは一体なんだ・・?
“人の姿をしている怪物”
・・[吸血鬼]の次はどんな怪物が・・。
急ぎ足でBMUに戻った後、
綾野に今日の稽古中止と、椿刑事部長と確認し合った内容を伝えて、
早速2人で県警を出た。