狼男 無限自殺 編
再捜査はできないと言いつつも、
恋人さんから被害者の事を教えてもらいながら、綾野と目配せしあって情報を集める。
今回もやはり・・
“恋人がいる”という共通項・・。
だが・・これまでの被害者達と違って、“幸せの絶頂”というルートからは少し外れる。
話を聞く限り、このカップルはどちらかというと破局危機を迎えて、
それを乗り越えた矢先の2人・・。
「小松さん。少しいいですか?」
「あ、はい・・・。」
お酒に酔って情緒が安定しない恋人さんの様子は綾野に見てもらい、
一旦小松さんを連れ出して玄関から外に出る。
さっきの2人会議でも綾野にチクリと自虐ネタを放り込まれたが・・
俺も綾野も・・・
【俺たちゃぁ恋人が居ねぇから想像力が働かねぇ】という弱音が喉から出そうだった。
良い機会と言ったら失礼だが・・ここは小松さんの知恵を借りたい衝動に駆られる。