DIYで魔法世界を再建!
そして、この終末戦争でベヒモス大国と戦った国は、ヌエちゃんの母国である、『オロチ』
この帝国の歴史もかなり古いけど、元々戦争は好まないお国柄だったそう。ただ、ベヒモス大国の欲に巻き込まれた事により、オロチの全ては変わってしまう。
文化や自然を大切にしていた筈のオロチが、膨大な魔力でベヒモスと対等する為に、様々な武器を開発・改良した。その為に、次々と国の自然を破壊して回った。
その結果、オロチはベヒモスの手に渡らなかったとはいえ、代償もかなり大きかった。国への信頼度は底辺まで落ちぶれ、あちこちで内乱やクーデターが勃発。
元々争い事を好まなかった筈の国王ですら変わってしまい、ヌエちゃんの親戚も、何人かが王族や貴族の反感を買い、その首を・・・。
だが、それはまだ良い方だった。それなりの地位や実力を持たない国民は、一度国に逆らえば、一族諸共皆殺しにされたんだとか。
魔力は枯渇、国民の不満は溜まる一方、長続きする戦争。どうにかしなくちゃ・・・と国が考え始めた頃には、もう既に遅すぎたのだ。
この林に迷い込んだ人の国籍は様々で、中には一定の国に属さなかった人もいる。ただ、未だにベヒモス大国から逃げて来た人は見かけない。
・・・ただ、ベヒモス大国もそうだけど、ベヒモス大国に住む人間も、何かと嫌われているみたいだ。ヌエちゃんですら、「来なくていい」と言い放つくらいだ。
私はすごく複雑な心境だった。確かに、ヌエちゃん達の気持ちが分からなくもない。ベヒモス大国があちこちに戦争を仕掛けなければ、世界はもうちょっとでも長続きできた筈だ。
しかし、もう今となっては、誰が何処の国に属していたかなんて関係ない。むしろそんな事で言い争いをする時点で、無駄である事は目に見えている。
今はとにかく人手を増やして、生活範囲を広げる事が最優先事項だ。人手に国籍も人種も問わない。この世界に来たばかりの私を第一に助けてくれた精霊さんも、迷い込んだ人々と仲良くしている。「こんなに賑やかになるなんて、夢みたい!!」と、目を輝かせながら言っていた。
この帝国の歴史もかなり古いけど、元々戦争は好まないお国柄だったそう。ただ、ベヒモス大国の欲に巻き込まれた事により、オロチの全ては変わってしまう。
文化や自然を大切にしていた筈のオロチが、膨大な魔力でベヒモスと対等する為に、様々な武器を開発・改良した。その為に、次々と国の自然を破壊して回った。
その結果、オロチはベヒモスの手に渡らなかったとはいえ、代償もかなり大きかった。国への信頼度は底辺まで落ちぶれ、あちこちで内乱やクーデターが勃発。
元々争い事を好まなかった筈の国王ですら変わってしまい、ヌエちゃんの親戚も、何人かが王族や貴族の反感を買い、その首を・・・。
だが、それはまだ良い方だった。それなりの地位や実力を持たない国民は、一度国に逆らえば、一族諸共皆殺しにされたんだとか。
魔力は枯渇、国民の不満は溜まる一方、長続きする戦争。どうにかしなくちゃ・・・と国が考え始めた頃には、もう既に遅すぎたのだ。
この林に迷い込んだ人の国籍は様々で、中には一定の国に属さなかった人もいる。ただ、未だにベヒモス大国から逃げて来た人は見かけない。
・・・ただ、ベヒモス大国もそうだけど、ベヒモス大国に住む人間も、何かと嫌われているみたいだ。ヌエちゃんですら、「来なくていい」と言い放つくらいだ。
私はすごく複雑な心境だった。確かに、ヌエちゃん達の気持ちが分からなくもない。ベヒモス大国があちこちに戦争を仕掛けなければ、世界はもうちょっとでも長続きできた筈だ。
しかし、もう今となっては、誰が何処の国に属していたかなんて関係ない。むしろそんな事で言い争いをする時点で、無駄である事は目に見えている。
今はとにかく人手を増やして、生活範囲を広げる事が最優先事項だ。人手に国籍も人種も問わない。この世界に来たばかりの私を第一に助けてくれた精霊さんも、迷い込んだ人々と仲良くしている。「こんなに賑やかになるなんて、夢みたい!!」と、目を輝かせながら言っていた。