DIYで魔法世界を再建!
「・・・貴方、名前は?」
私が名前を問うと、何故かその人は複雑な表情をしながら、黙り込んでしまった。言いたくないのか、それとも何か言えない事情があるのか・・・
「・・・じゃあ質問を変えます。
貴方は何処から来たの? 何処の国から逃げて来たの?」
その問いかけにも応じない。それどころか、さっきよりも動揺が激しくなった。肩をビクッと跳ねさせながら、目を泳がせているその様は、明らかに何かを隠している。
ただ、私達はたった今逢ったばかりの、赤の他人同士。ズカズカと質問をするのも気が引けた私は、とにかく自分の自己紹介をして場を和ませる事に。
「私の名前はユキナ。この林に住んでるの。林に住んでるって言っても、ちゃんと住居もあるの
よ。まぁ、無断で住み着いている事に変わりはないんだけどね。」
「・・・ユキナ・・・」
てっきり病気か何かで声が出ないと思っていたけど、その口から発せられた声は、とてもか細いものだった。木枯と同じくらい、寂しげな囁き声。
これはさすがに、早く対処しなければならない。病気なのかも分からないけど、とにかく何か食べ物を食べさせてあげないと、今すぐにでも死んでしまいそうだ。
私はとりあえず余計な言葉は言わず、その人の手を引っ張った。
ガシッ!!!
突如、握られていないもう片方の手で、私の肩を力強く掴んだ。その衝撃で、私は不意に構えてしまった。さっきまで弱々とした表情だった筈なのに、瞬時に変わってしまった。
そう、その表情はまさに、『危機迫る』表情。ただ、何故そんな表情になったのかは、全く分からない。不都合な事なんてない筈なのに・・・。
私が名前を問うと、何故かその人は複雑な表情をしながら、黙り込んでしまった。言いたくないのか、それとも何か言えない事情があるのか・・・
「・・・じゃあ質問を変えます。
貴方は何処から来たの? 何処の国から逃げて来たの?」
その問いかけにも応じない。それどころか、さっきよりも動揺が激しくなった。肩をビクッと跳ねさせながら、目を泳がせているその様は、明らかに何かを隠している。
ただ、私達はたった今逢ったばかりの、赤の他人同士。ズカズカと質問をするのも気が引けた私は、とにかく自分の自己紹介をして場を和ませる事に。
「私の名前はユキナ。この林に住んでるの。林に住んでるって言っても、ちゃんと住居もあるの
よ。まぁ、無断で住み着いている事に変わりはないんだけどね。」
「・・・ユキナ・・・」
てっきり病気か何かで声が出ないと思っていたけど、その口から発せられた声は、とてもか細いものだった。木枯と同じくらい、寂しげな囁き声。
これはさすがに、早く対処しなければならない。病気なのかも分からないけど、とにかく何か食べ物を食べさせてあげないと、今すぐにでも死んでしまいそうだ。
私はとりあえず余計な言葉は言わず、その人の手を引っ張った。
ガシッ!!!
突如、握られていないもう片方の手で、私の肩を力強く掴んだ。その衝撃で、私は不意に構えてしまった。さっきまで弱々とした表情だった筈なのに、瞬時に変わってしまった。
そう、その表情はまさに、『危機迫る』表情。ただ、何故そんな表情になったのかは、全く分からない。不都合な事なんてない筈なのに・・・。