DIYで魔法世界を再建!
第三十八章 被害甚大
案の定、教会内は大騒ぎ状態、怪我人も数人いたから、シーズさんと私で対処した。ただ、かすり傷や打撲が殆どで助かった。骨折沙汰になったら、どう対処したらいいのか分からない。
私は1回だけ突き指になった事があったけど、それだけでもかなり痛かった。骨折なんてしたら、多分私は泣き叫んだだろう。
ただ、さっきの光景を思い出しただけでも、足の震えが止まらなくなる私。生前博物館で見た恐竜の化石とは比べ物にならないくらいだった。
私やヌエちゃん以外にも、あの黒い龍を目撃した住民も多く、ヌエちゃんと同じく腰を抜かしてしまった人も多数。
私の胸ポケットに入っていたシナノ様は、しばらく小川の水に浸って、ある程度の魔力を回復させるそう。それよりも一番深刻だったのは、私をずっとサポートしてくれていた精霊さんだった。
教会に逃げても姿が見えなかったので、私はシナノ様を小川に運ぶついでに、確認の為にあちこちを見て回る事に。

「じゃあシナノ様、ある程度魔力が回復したら、すぐ教会に戻って来てくださいね。ヌエちゃん
 がまだダウンしてるし。」

「そうだな、だがそれよりユキナは、精霊探しをした方がいい。精霊は私と違って脆い。ヌエで
 もあの様になってしまうという事は・・・」
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