DIYで魔法世界を再建!
「・・・・・

 どれほどの 時が過ぎて 夢は泡沫へ 消えていった

 貴方だけは 私の記憶の中で 鮮やかに生き続けている」

気づけば、私は生前好きだった曲を口ずさんでいた。よくカラオケに行っても歌っていたから、アカペラでも全然歌える。
不思議と、伴奏がない方が歌えている気がする。伴奏があると気持ちが昂り過ぎて、つい歌詞が先走っちゃったり、うっかり歌詞を忘れる事もある。
今までは、『アカペラ=照れくさい』という考え方ではあったけど、不安な気持ちになった時には、あえてアカペラの方が落ち着くのかもしれない。

「戻って来るのなら それ以外に 望む事はなかったよ

 辛い気持ちに蓋をしても 噴き出ては抑えるの繰り返し

 忘れる手段もあったけど 私の全てがそれを否定した」

「・・・・・姉さん・・・」

「ぎぃっっっ??!!」
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