DIYで魔法世界を再建!
第四十四章 救いを求められず 彷徨い続け
彼はその傷跡を、もう隠そうとはしなかった。
・・・もしかしたら、『隠す意味』を失ったのかもしれない。まるで石像の様に固まりながら、呆然とした表情を私に向けていた。
もう何も言えない。言いたい事は山のようにあるけど、彼の哀れな姿を見て、言いたい事も全部吹っ飛んでしまった。
彼は逃げようともしない、全てを受け入れた、涼しげな顔をしている。でも、私にとっては不愉快に見えてしまう。腹立たしいくらい。
「・・・憎いんでしょ、私の事が。」
「・・・は?」
「それもそうでしょうね、私はこの世界を破滅に追いやった、ベヒモス大国の王族。破滅の元凶
である『女王の息子』
殴っても切り刻んでも足りないでしょう。でも、それこそ私の運命にふさわしいのです。憐ん
でもらっても、蔑まれても構いません。
・・・むしろ、出会った頃の貴女には、『苛立ち』すら感じましたよ。こんな私を楽園に招き
入れたのですから。そこから貴女は間違えていたんですよ。」
「・・・・・
ねぇ、さっきから貴方は何を言っているの?」
「何をって・・・」
・・・もしかしたら、『隠す意味』を失ったのかもしれない。まるで石像の様に固まりながら、呆然とした表情を私に向けていた。
もう何も言えない。言いたい事は山のようにあるけど、彼の哀れな姿を見て、言いたい事も全部吹っ飛んでしまった。
彼は逃げようともしない、全てを受け入れた、涼しげな顔をしている。でも、私にとっては不愉快に見えてしまう。腹立たしいくらい。
「・・・憎いんでしょ、私の事が。」
「・・・は?」
「それもそうでしょうね、私はこの世界を破滅に追いやった、ベヒモス大国の王族。破滅の元凶
である『女王の息子』
殴っても切り刻んでも足りないでしょう。でも、それこそ私の運命にふさわしいのです。憐ん
でもらっても、蔑まれても構いません。
・・・むしろ、出会った頃の貴女には、『苛立ち』すら感じましたよ。こんな私を楽園に招き
入れたのですから。そこから貴女は間違えていたんですよ。」
「・・・・・
ねぇ、さっきから貴方は何を言っているの?」
「何をって・・・」