DIYで魔法世界を再建!
第四十六章 怒りに狂い
私とシーズさんがが話し合っている最中、私の後ろから、不自然な物音が聞こえる。振り返ってライトで照らしてみると、そこには・・・
「ぬっヌエちゃん?!!」
「シーズ・・・お前・・・お前・・・」
ヌエちゃんの目は、完全に殺意剥き出し状態だった。出生国を偽られた傷心と、あの古龍に居場所を奪われる恐怖により、彼女は完全に正気を失っている。
何とかシーズさんの間に入ろうとしたけど、それすらも間に合わなかった。ヌエちゃんはシーズさんに飛び乗ったまま、首筋を握り締める。
いつから私達の話を聞いていたかは分からないけど、彼女の過剰な反応から察するに、シーズさんが出世異国を偽っていた事も、シーズさんがあの黒い龍を呼び寄せた事も、全部耳に入ってしまったみたいだ。
いつもはお淑やかで、静かに流れる小川の様な性格のヌエちゃんも、今回ばかりは憤りが抑えきれない状況。・・・まぁ、気持ちも分かるけど。
ただ、今のヌエちゃんは、完全に周りが見えていない。自身の怒りや絶望によって、理性を忘れている。引き剥がそうとする私をも肘で殴るくらいだ。
そのままヌエちゃんの強烈な肘殴りを顔面に食らった私は、頭のネジが若干外れかける音を耳に響かせながら、その場に蹲る。
早く2人を落ち着かせたいけど、頭がグラグラしてうまく立ち上がれない。自分の顔に触れると、鼻から血が流れていた。
「お前は・・・世界をこんなに滅茶苦茶にしても、まだ飽き足らないの?!
私達の大切な居場所すらも奪う気?!!」
「ちが・・・う・・・ちが・・・グハァ・・・」
「そもそもアンタ達が戦争ばっかりやるから世界が崩壊したんだろ?!!
私達の国は、何度も何度も終戦を求めたわ!!! でもアンタ達はそれを突っぱねた!!!
「土地を奪うまでは休戦も終戦も聞き入れない」とか脅し文句をつけて!!!
でも所詮このざまよ!!!奪う奪われる以前に、私達の生きるこの世界は、もう手遅れになっ
ていたのよ!!!」
「ぬっヌエちゃん?!!」
「シーズ・・・お前・・・お前・・・」
ヌエちゃんの目は、完全に殺意剥き出し状態だった。出生国を偽られた傷心と、あの古龍に居場所を奪われる恐怖により、彼女は完全に正気を失っている。
何とかシーズさんの間に入ろうとしたけど、それすらも間に合わなかった。ヌエちゃんはシーズさんに飛び乗ったまま、首筋を握り締める。
いつから私達の話を聞いていたかは分からないけど、彼女の過剰な反応から察するに、シーズさんが出世異国を偽っていた事も、シーズさんがあの黒い龍を呼び寄せた事も、全部耳に入ってしまったみたいだ。
いつもはお淑やかで、静かに流れる小川の様な性格のヌエちゃんも、今回ばかりは憤りが抑えきれない状況。・・・まぁ、気持ちも分かるけど。
ただ、今のヌエちゃんは、完全に周りが見えていない。自身の怒りや絶望によって、理性を忘れている。引き剥がそうとする私をも肘で殴るくらいだ。
そのままヌエちゃんの強烈な肘殴りを顔面に食らった私は、頭のネジが若干外れかける音を耳に響かせながら、その場に蹲る。
早く2人を落ち着かせたいけど、頭がグラグラしてうまく立ち上がれない。自分の顔に触れると、鼻から血が流れていた。
「お前は・・・世界をこんなに滅茶苦茶にしても、まだ飽き足らないの?!
私達の大切な居場所すらも奪う気?!!」
「ちが・・・う・・・ちが・・・グハァ・・・」
「そもそもアンタ達が戦争ばっかりやるから世界が崩壊したんだろ?!!
私達の国は、何度も何度も終戦を求めたわ!!! でもアンタ達はそれを突っぱねた!!!
「土地を奪うまでは休戦も終戦も聞き入れない」とか脅し文句をつけて!!!
でも所詮このざまよ!!!奪う奪われる以前に、私達の生きるこの世界は、もう手遅れになっ
ていたのよ!!!」