DIYで魔法世界を再建!
「「・・・・・」」
玄関前に来ると、私も弟も足を止める。ドアを開ける勇気がないのだ。少し手を伸ばして、手を引くだけの行為が、こんなに重苦しく感じるなんて、初めてだ。
いつもの日常が恐ろしく感じるなんて、生きていけるのか不安になるレベル。ただ、ここは『長女』になった私が、踏ん張らなければならない。私は意を決して、ドアに手をかけた。
「おぉ! 2人共おかえり! 早かったんだな!」
「「っぅえ?!!」」
「まぁ言いたい事は色々あるだろうけど、とりあえず家に入りなさい。今日は二人の大好物の
『唐揚げ』を沢山作るぞ!
腹が減ってたらまともに頭も動かないからな!」
私達の妄想を遥かに上回る父の様子に、私も弟も腰を抜かしたまま、動けなくなってしまった。私達の状態に驚いた父が、私達をまとめて家まで連行する。父は大工をしている事もあって、筋力が凄い。中学生2人を、あっという間に担ぎ上げてしまうんだから。
そして、予め父が炊いてくれたお風呂に入り、顔を綺麗にした。ずっと気づかないままだったけど、私と弟の顔は、真っ赤に腫れ上がっていた。
弟なんて、目玉が飛び出るんじゃないかって思えるくらい、目の周りが熟れた鬼灯の様に真っ赤になっている。
そんな弟の顔を見ると、自然と私も笑みを溢してしまう。しかし、弟はそんな私を見て、怒るわけでもなければ、恥ずかしがるわけでもない。
ただ、微笑んでている私をジッと見ていた。弟は昔から大人しい性格だったから、こうやって家族を見つめる癖というのも、改めて可愛く感じてしまう。
玄関前に来ると、私も弟も足を止める。ドアを開ける勇気がないのだ。少し手を伸ばして、手を引くだけの行為が、こんなに重苦しく感じるなんて、初めてだ。
いつもの日常が恐ろしく感じるなんて、生きていけるのか不安になるレベル。ただ、ここは『長女』になった私が、踏ん張らなければならない。私は意を決して、ドアに手をかけた。
「おぉ! 2人共おかえり! 早かったんだな!」
「「っぅえ?!!」」
「まぁ言いたい事は色々あるだろうけど、とりあえず家に入りなさい。今日は二人の大好物の
『唐揚げ』を沢山作るぞ!
腹が減ってたらまともに頭も動かないからな!」
私達の妄想を遥かに上回る父の様子に、私も弟も腰を抜かしたまま、動けなくなってしまった。私達の状態に驚いた父が、私達をまとめて家まで連行する。父は大工をしている事もあって、筋力が凄い。中学生2人を、あっという間に担ぎ上げてしまうんだから。
そして、予め父が炊いてくれたお風呂に入り、顔を綺麗にした。ずっと気づかないままだったけど、私と弟の顔は、真っ赤に腫れ上がっていた。
弟なんて、目玉が飛び出るんじゃないかって思えるくらい、目の周りが熟れた鬼灯の様に真っ赤になっている。
そんな弟の顔を見ると、自然と私も笑みを溢してしまう。しかし、弟はそんな私を見て、怒るわけでもなければ、恥ずかしがるわけでもない。
ただ、微笑んでている私をジッと見ていた。弟は昔から大人しい性格だったから、こうやって家族を見つめる癖というのも、改めて可愛く感じてしまう。