DIYで魔法世界を再建!
第五十二章 目指す場所は地の底
「今回はあの男の方法を試すだけだ。その方法で古龍が消滅するのかも、まだ不明確なのだ
 ぞ。 なぁ?」

「はっ、はい・・・
 私の立てた方法も、単なる私の予測でしかない事も事実です。でも、可能性が0というわけで
 はないので・・・」

シナノ様はシーズさんの頭をポンポンと撫でる。完全に彼をおちょくっている様にしか見えないけど、撫でられている等の本人は、何故か嬉しそうだ。
シーズさんは、今までに何度も、母親にかけられた魔術を解こうと模索した。しかし、やっぱり自国であるベヒモス大国に向かわないと、魔術を解く方法もヒントも得られないそう。
しかし、ベヒモス大国の荒れ具合は、そこら辺の荒野とは比べ物にならないそう。何度か国の跡地への侵入を試みたものの、強力な飢獣による襲来や、魔力を吸い上げられる副作用に阻まれ続けていたんだとか。

「国の跡地が酷い状態になっている事は覚悟の上だったけど、さすがに私一人では限界があっ
 た。一応『目星』はついているんだけど、そこまで辿り着く事さえもできなかったんだ。」

「・・・『目星』??」

私は頭を傾げながら問う。
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