DIYで魔法世界を再建!
第五十五章 人型の飢獣
地下へ降りれば降りる程、気温がだんだん冷たくなる。私達はその空気にポカピカが晒されないように、布と両手で包みながら、僅かな光を頼りに前へ進んだ。
階段自体は相当長く、降るだけで息切れを起こしてしまう。壁もなんだかヌルヌルしている気がする。
だからよろけても壁に手を付けられない。もし壁に手をつけたとしても、そのまま滑って転げ落ちたら元も子もない。
なるべく足元を慎重に確認しながら、一段一段階段を降りていく。ようやく階段が終わった頃には、私の足がガチガチに固まっていた。
でも今この場所で休憩なんてしていられない、地下道はまだしっかりと原型を保っているけど、いつ飢獣が出現してもおかしくない。
その証拠に、光の届かない地下道の奥から、風の音とも違う、明らかな『呻き声』が聞こえた。この地下道に続く道はいくつかあるらしく、飢獣達がそこを偶然見つけて、此処を根城にしている可能性もある。私はそっと、剣のグリップを握りしめた。
狭いからあまり立ち回る事ができないと思うけど、追い払う事くらいはできそうだ。でも私が心配しているのはそこではない。
こんな地下道に住み着いている飢獣が、果たしてどんな姿をしているのか・・・?
「・・・ウゥ・・・ウウウー・・・」
「っ!!!」 「ねっ姉さん?!!」
「・・・成程・・・そう来るか・・・」
階段自体は相当長く、降るだけで息切れを起こしてしまう。壁もなんだかヌルヌルしている気がする。
だからよろけても壁に手を付けられない。もし壁に手をつけたとしても、そのまま滑って転げ落ちたら元も子もない。
なるべく足元を慎重に確認しながら、一段一段階段を降りていく。ようやく階段が終わった頃には、私の足がガチガチに固まっていた。
でも今この場所で休憩なんてしていられない、地下道はまだしっかりと原型を保っているけど、いつ飢獣が出現してもおかしくない。
その証拠に、光の届かない地下道の奥から、風の音とも違う、明らかな『呻き声』が聞こえた。この地下道に続く道はいくつかあるらしく、飢獣達がそこを偶然見つけて、此処を根城にしている可能性もある。私はそっと、剣のグリップを握りしめた。
狭いからあまり立ち回る事ができないと思うけど、追い払う事くらいはできそうだ。でも私が心配しているのはそこではない。
こんな地下道に住み着いている飢獣が、果たしてどんな姿をしているのか・・・?
「・・・ウゥ・・・ウウウー・・・」
「っ!!!」 「ねっ姉さん?!!」
「・・・成程・・・そう来るか・・・」