DIYで魔法世界を再建!
第六十章 何かが外れた
ブスッ
「・・・姉さん??」 「は・・・??」
私の腹部が、突然燃えるように熱くなった。触れてみると、何故かネットリした液体が染み付いている。そして液体が付いている手には、いつの間にか切り傷が・・・
「・・・あぁあああああああ!!!」
ヌエちゃんは大声を上げると同時に、水浸しになった床に手をついた。すると、水の中から飛魚の様な水の塊が、勢いよく私に向かって襲いかかってくる。
・・・いや、彼女が狙っていたのは私ではなく、私の真後ろにいる『女王様』
水の魔弾を食らった女王様は、そのまま後ろへ引き下がる。それと同時に、私の胸部から『硬い何か』が抜け出た。
『ズボッ』という生々しい音が全身に響いたと同時に、全身の力が一気に抜ける。まるで割れた風船の様になってしまった。
その理由も、一体何が起こったのかも、『胸部の穴』からすぐに理解した。幸い、心臓には直撃しなかったものの、痛みがじわりじわりと体を侵食する。
体は動かせないが、首から上は動かせた。女王様は狂気に満ちた笑みを浮かべながら、実の息子であるシーズさんを踏み付けにしている。
今の女王様は、『生』にしがみついている様にも見えるが、何よりも『死』を恐れている様にも見えた。そう、まるで強がっている子供の様に。
「・・・姉さん??」 「は・・・??」
私の腹部が、突然燃えるように熱くなった。触れてみると、何故かネットリした液体が染み付いている。そして液体が付いている手には、いつの間にか切り傷が・・・
「・・・あぁあああああああ!!!」
ヌエちゃんは大声を上げると同時に、水浸しになった床に手をついた。すると、水の中から飛魚の様な水の塊が、勢いよく私に向かって襲いかかってくる。
・・・いや、彼女が狙っていたのは私ではなく、私の真後ろにいる『女王様』
水の魔弾を食らった女王様は、そのまま後ろへ引き下がる。それと同時に、私の胸部から『硬い何か』が抜け出た。
『ズボッ』という生々しい音が全身に響いたと同時に、全身の力が一気に抜ける。まるで割れた風船の様になってしまった。
その理由も、一体何が起こったのかも、『胸部の穴』からすぐに理解した。幸い、心臓には直撃しなかったものの、痛みがじわりじわりと体を侵食する。
体は動かせないが、首から上は動かせた。女王様は狂気に満ちた笑みを浮かべながら、実の息子であるシーズさんを踏み付けにしている。
今の女王様は、『生』にしがみついている様にも見えるが、何よりも『死』を恐れている様にも見えた。そう、まるで強がっている子供の様に。