DIYで魔法世界を再建!
時は遡る事、数年前。私がまだ、島の小学校へ通っていた時の事。島の学校という事もあって、生徒の数はすごく少なかった。
人クラスに数名、多くて十数名。しかも、二学年が共同で一つの教室を使用している。1・2年生は一緒、3・4学年は一緒、5・6学年は一緒。
しかも中学に入ると、1・2・3年生がまとめられる。理科室や家庭科室も、小・中で共同だった。本土の人からすれば、だいぶ変わっていると思われてしまいそうだけど、私達にとっては、それが普通だった。
ただ、どんな学校にも、必ずと言っていい程『問題児』がいる。授業中に騒ぐ生徒、デマばかり撒き散らす生徒など、多種多様に渡る。
ただ、私が小学生だった頃にいた問題児は、今考えれば単なる『かまってちゃん』なだけだったのかもしれない。
どの小学校にも必ずある、『学校の怪談』
嘘か誠か分からない、『都市伝説』
そういった、よく分からない存在に惹かれてしまうのも、子供の特徴。それぞれが想いのままに思考を巡らせたり、時には『危険な行為』に走ってしまったり。
今はもうあるのかどうか分からないけど、『こっくりさん』が数年に一度はブームになる。そう、子供は『オカルト』が大好きなのだ。
だからこそ、『霊感』を持つ生徒や、『除霊』ができると自称する生徒は、クラスだけではなく、学校中の人気者になる。
もちろん、大人である先生達が黙ってはいない。そうゆうモノの危険性を、一番理解している立場にいるからだ。
それでも、子供というのは天邪鬼な性格で、『駄目!』とか『禁止!』と言われれば言われる程、ムキになってやってしまう。
ただ、私の小学生時代の同級生は、その度を超えていた。それこそ、大人である先生達が呆れる程に。そうなってくると、もう誰も手をつけられないのだ。
名前はもう忘れちゃったけど、彼にその子を『Hさん』としよう。Hさんは、自称『霊感探偵』を名乗り、生徒達の悩みに寄り添うフリをして、大暴れをする。
もうある意味『宗教家』みたいな子だった。ただ、そもそもHさんの親も、だいぶ変わっている人だった記憶がある。
授業参観の時に見た事があるけど、『そうゆう雰囲気』のネックレスやブレスレットをジャラジャラ身につけていた。
でも、子供とあればそうゆう概念に引かれてしまい、その子の周りには、いつも生徒が集っていた。ただ、私のように、根っから信じない子もいる。
私達みたいな『信じない派閥』を見る度に、Hさんは皆にこう言って回った。
「奴らは『悪霊』に憑かれている。奴らの側に寄るだけでも不幸になる」
と。
もちろん、根も葉もない言い分だ。だけどHさんは、何か学校で悪い事が起こる度に私達のせいにして、また大暴れをする。
私が小学五年生になった頃が、一番のピークだったのかもしれない。全校集会の時にもお構いなしに騒ぎ始めるし、Hさんのせいで授業が中断される日もあった。
これにはさすがに、先生達も参っていた。何度も何度も、Hさんに注意しても聞く耳を持たず、むしろ逆ギレして大騒ぎする。
初めはHさんの事を信じていたクラスメイトも、だんだん彼女から離れていった。親に言っても聞かないとなると、もう先生達ではどうしようもなかったのだ。
結局Hさんは、小学校卒業まで、ずっと周りから『変人』扱いを受けていた。でも当の本人は、本気で自分の『霊感』を信じていた。
今になってみると、そもそもHさんに霊感があるのかも怪しい。周りに注目されたいから作り上げたデタラメなのかもしれないし、もしかしたら本当なのかもしれない。
ただ、私はその子が本当にトラウマだった。目が合う度に奇声を上げられるし、学校行事も滅茶苦茶になった事がある。
島にはいくつも神社があり、それを調査する授業があった。しかしHさんは、最後の最後まで拒み続けた。「悪霊を寄せるける!!」とか言って。
結局、課外授業はどうにか成功したけど、Hさんのせいで余計な労力を使ってしまった。島に行くグループを足止めしたり、せっかく作ったポスターに悪戯されたり。
当時友人から聞いた話では、先生や校長先生が、一度Hさんの家へ直接直談判をしに行った事もあったらしけど、ほぼほぼ無意味だったそう。やっぱり、『蛙の子は蛙』だった。
人クラスに数名、多くて十数名。しかも、二学年が共同で一つの教室を使用している。1・2年生は一緒、3・4学年は一緒、5・6学年は一緒。
しかも中学に入ると、1・2・3年生がまとめられる。理科室や家庭科室も、小・中で共同だった。本土の人からすれば、だいぶ変わっていると思われてしまいそうだけど、私達にとっては、それが普通だった。
ただ、どんな学校にも、必ずと言っていい程『問題児』がいる。授業中に騒ぐ生徒、デマばかり撒き散らす生徒など、多種多様に渡る。
ただ、私が小学生だった頃にいた問題児は、今考えれば単なる『かまってちゃん』なだけだったのかもしれない。
どの小学校にも必ずある、『学校の怪談』
嘘か誠か分からない、『都市伝説』
そういった、よく分からない存在に惹かれてしまうのも、子供の特徴。それぞれが想いのままに思考を巡らせたり、時には『危険な行為』に走ってしまったり。
今はもうあるのかどうか分からないけど、『こっくりさん』が数年に一度はブームになる。そう、子供は『オカルト』が大好きなのだ。
だからこそ、『霊感』を持つ生徒や、『除霊』ができると自称する生徒は、クラスだけではなく、学校中の人気者になる。
もちろん、大人である先生達が黙ってはいない。そうゆうモノの危険性を、一番理解している立場にいるからだ。
それでも、子供というのは天邪鬼な性格で、『駄目!』とか『禁止!』と言われれば言われる程、ムキになってやってしまう。
ただ、私の小学生時代の同級生は、その度を超えていた。それこそ、大人である先生達が呆れる程に。そうなってくると、もう誰も手をつけられないのだ。
名前はもう忘れちゃったけど、彼にその子を『Hさん』としよう。Hさんは、自称『霊感探偵』を名乗り、生徒達の悩みに寄り添うフリをして、大暴れをする。
もうある意味『宗教家』みたいな子だった。ただ、そもそもHさんの親も、だいぶ変わっている人だった記憶がある。
授業参観の時に見た事があるけど、『そうゆう雰囲気』のネックレスやブレスレットをジャラジャラ身につけていた。
でも、子供とあればそうゆう概念に引かれてしまい、その子の周りには、いつも生徒が集っていた。ただ、私のように、根っから信じない子もいる。
私達みたいな『信じない派閥』を見る度に、Hさんは皆にこう言って回った。
「奴らは『悪霊』に憑かれている。奴らの側に寄るだけでも不幸になる」
と。
もちろん、根も葉もない言い分だ。だけどHさんは、何か学校で悪い事が起こる度に私達のせいにして、また大暴れをする。
私が小学五年生になった頃が、一番のピークだったのかもしれない。全校集会の時にもお構いなしに騒ぎ始めるし、Hさんのせいで授業が中断される日もあった。
これにはさすがに、先生達も参っていた。何度も何度も、Hさんに注意しても聞く耳を持たず、むしろ逆ギレして大騒ぎする。
初めはHさんの事を信じていたクラスメイトも、だんだん彼女から離れていった。親に言っても聞かないとなると、もう先生達ではどうしようもなかったのだ。
結局Hさんは、小学校卒業まで、ずっと周りから『変人』扱いを受けていた。でも当の本人は、本気で自分の『霊感』を信じていた。
今になってみると、そもそもHさんに霊感があるのかも怪しい。周りに注目されたいから作り上げたデタラメなのかもしれないし、もしかしたら本当なのかもしれない。
ただ、私はその子が本当にトラウマだった。目が合う度に奇声を上げられるし、学校行事も滅茶苦茶になった事がある。
島にはいくつも神社があり、それを調査する授業があった。しかしHさんは、最後の最後まで拒み続けた。「悪霊を寄せるける!!」とか言って。
結局、課外授業はどうにか成功したけど、Hさんのせいで余計な労力を使ってしまった。島に行くグループを足止めしたり、せっかく作ったポスターに悪戯されたり。
当時友人から聞いた話では、先生や校長先生が、一度Hさんの家へ直接直談判をしに行った事もあったらしけど、ほぼほぼ無意味だったそう。やっぱり、『蛙の子は蛙』だった。