DIYで魔法世界を再建!
「ユキナ、大丈夫?」
「あぁ、うん
ニャンコちゃんが一匹怪我をしただけで、私は特に何も・・・」
「凄いわ。戦闘初心者にも関わらず
『飢獣(キジュウ)』を倒せるなんて。」
「・・・・・???」
「・・・あっ、そうだったわね・・・」
私のポカンとした表情を察した精霊さんが、詳しく解説してくれた。
あの獣は、やっぱりこの林に元々住んでいた動物ではなかった。
アレは、魔力が枯渇した土地で生活していた動物の、成れの果て。魔力に飢えた結果、凶暴化してしまった動物の事を、『飢獣(キジュウ)』と呼んでいたそう。
飢獣になってしまう動物は様々で、さっき私が対峙した野生猫の場合もあれば、犬や鳥まで、魔力に飢えると凶暴化した姿と化してしまうそう。
基本的に飢獣になってしまった動物の特色として、目がある筈の場所が、虚空の様に黒ずんでしまう。精霊さんの話によると、自身の魔力が乏しくなると、目の光を喪失する。
動物の場合、地面や空気から生成される自然のエネルギーを、呼吸や餌と一緒に補給する。人間も無意識に、自然のエネルギーを少しずつ補給しながら生きているそう。
だったら、転生者である私はどうなんだ??
・・・という疑問もあるけど、今の問題はそこではない。
自然に生成される魔力が枯渇してしまうと、動物達は魔力に飢え、どんなに餌を食べても物足りず、次第に気性が荒くなり、他の生き物や仲間達に危害を加えてしまう。
飢獣になる前兆として、餌を異様に欲しがるらしい。その結果、資源に枯渇している大地が、ますます不毛の地と化し、まだ国がちゃんと成立していた時代には、飢獣達を抹殺する動きが強かったそう。
ただ、世界中の魔力が枯渇している以上、飢獣が減る事はなく。国の長達は、最後の最後まで、この飢獣に悩まされ続けたとの事。
「きっと、林の外から迷い込んできたのね。
何とも哀れな・・・」
「・・・・・。」
私は悟ってしまった。
この世界で生きていく上で、私と対等しなければならないモンスターは、ゴブリンでもなければスライムでもない。
飢えた獣である事を。
「あぁ、うん
ニャンコちゃんが一匹怪我をしただけで、私は特に何も・・・」
「凄いわ。戦闘初心者にも関わらず
『飢獣(キジュウ)』を倒せるなんて。」
「・・・・・???」
「・・・あっ、そうだったわね・・・」
私のポカンとした表情を察した精霊さんが、詳しく解説してくれた。
あの獣は、やっぱりこの林に元々住んでいた動物ではなかった。
アレは、魔力が枯渇した土地で生活していた動物の、成れの果て。魔力に飢えた結果、凶暴化してしまった動物の事を、『飢獣(キジュウ)』と呼んでいたそう。
飢獣になってしまう動物は様々で、さっき私が対峙した野生猫の場合もあれば、犬や鳥まで、魔力に飢えると凶暴化した姿と化してしまうそう。
基本的に飢獣になってしまった動物の特色として、目がある筈の場所が、虚空の様に黒ずんでしまう。精霊さんの話によると、自身の魔力が乏しくなると、目の光を喪失する。
動物の場合、地面や空気から生成される自然のエネルギーを、呼吸や餌と一緒に補給する。人間も無意識に、自然のエネルギーを少しずつ補給しながら生きているそう。
だったら、転生者である私はどうなんだ??
・・・という疑問もあるけど、今の問題はそこではない。
自然に生成される魔力が枯渇してしまうと、動物達は魔力に飢え、どんなに餌を食べても物足りず、次第に気性が荒くなり、他の生き物や仲間達に危害を加えてしまう。
飢獣になる前兆として、餌を異様に欲しがるらしい。その結果、資源に枯渇している大地が、ますます不毛の地と化し、まだ国がちゃんと成立していた時代には、飢獣達を抹殺する動きが強かったそう。
ただ、世界中の魔力が枯渇している以上、飢獣が減る事はなく。国の長達は、最後の最後まで、この飢獣に悩まされ続けたとの事。
「きっと、林の外から迷い込んできたのね。
何とも哀れな・・・」
「・・・・・。」
私は悟ってしまった。
この世界で生きていく上で、私と対等しなければならないモンスターは、ゴブリンでもなければスライムでもない。
飢えた獣である事を。