DIYで魔法世界を再建!
そりゃ、精霊さんじゃなくても疑ってしまうだろう。私だって、もし生きていた世界でそんな話をされても、きっとすぐには信じられない。
でも、きっと精霊さんに、私が出会った神様の事を話しても、珍紛漢紛で分からないだろう。この世界でも『素戔嗚尊』が信仰されてるなら、話は別なんだけど。
私が生活用品を色々と作っている間、精霊さんが話し相手になってくれた。その話の中にも、この国で信仰されていた宗教についても語ってくれたけど、正直私の住んでいた世界と、ほぼ変わらない。
ただ、終末戦争が起こったきっかけは、宗教絡みではないそう。そう考えると、発端は領土か、それとも魔力関係か・・・?
まぁそんな事を考え出したらキリがない。そんな事を考えるくらいなら、教会の周りをどう整備しようか考える方が楽しい。
本当に手付かずの状態だから、どんな外装にするのかも、どんな物を設置するのかも、完全に私の自由だ。
いつか父の様に、人様が安心して住める住居が作りたいと思っていたけど、今の私はその更に上へチャレンジしているのだ。考えるだけでも面白くてしょうがない。
改めて教会の内部の構造を調べると、思った以上に複雑だった。いくつも部屋があるし、地下や倉庫まである。捜査しながら掃除を進めているから、気がつけばあっという間に夜になってしまう。
何故地下があるのか不安になった。もしかしたら、怪しげな儀式を・・・?
なんて思索もあったけど、案外そうでもなかった。地下は倉庫とほぼ変わらなかったのだ。
主に地下の倉庫にあったのは、本や何かの記録をしたためたた紙の束。まるで図書館の様だった。一方、倉庫にあったのは日用品や雑貨。そして僅かばなりの食料。缶詰に入っている完全な非常食だった。賞味期限があるらしく、ブローチを使って慎重に調べたら、かなりギリギリではあるけど、食べられそうだ。せっかくだからまとめて食べちゃう事に。
空になった缶にも使い所があるだろうし、このまま腐らせてしまうのも勿体無い。でもあると言っても、一人の一食分くらいしかなかった。
お肉と魚の缶詰だから、栄養価も高いし、美味しい筈。私の生きていた世界でも、鯖の缶詰やコンビーフだってあった。ちなみに父が、よく缶詰を買っては一人で食べていた。おつまみ感覚で。
ただ、やっぱり世界が異なる事もあって、指を引っ掛けて開ける場所がない。多分、缶切りみたいな道具か、ナイフが必須なんだろう。
幸い、倉庫の中に小型のナイフがあったから、それを使って開けた。そして一口味見してみたのだが、異常な程硬かった。それこそ、パンの耳よりも硬い。
苦い顔になっている私を見て、精霊さんはクスクスと笑っていた。
でも、きっと精霊さんに、私が出会った神様の事を話しても、珍紛漢紛で分からないだろう。この世界でも『素戔嗚尊』が信仰されてるなら、話は別なんだけど。
私が生活用品を色々と作っている間、精霊さんが話し相手になってくれた。その話の中にも、この国で信仰されていた宗教についても語ってくれたけど、正直私の住んでいた世界と、ほぼ変わらない。
ただ、終末戦争が起こったきっかけは、宗教絡みではないそう。そう考えると、発端は領土か、それとも魔力関係か・・・?
まぁそんな事を考え出したらキリがない。そんな事を考えるくらいなら、教会の周りをどう整備しようか考える方が楽しい。
本当に手付かずの状態だから、どんな外装にするのかも、どんな物を設置するのかも、完全に私の自由だ。
いつか父の様に、人様が安心して住める住居が作りたいと思っていたけど、今の私はその更に上へチャレンジしているのだ。考えるだけでも面白くてしょうがない。
改めて教会の内部の構造を調べると、思った以上に複雑だった。いくつも部屋があるし、地下や倉庫まである。捜査しながら掃除を進めているから、気がつけばあっという間に夜になってしまう。
何故地下があるのか不安になった。もしかしたら、怪しげな儀式を・・・?
なんて思索もあったけど、案外そうでもなかった。地下は倉庫とほぼ変わらなかったのだ。
主に地下の倉庫にあったのは、本や何かの記録をしたためたた紙の束。まるで図書館の様だった。一方、倉庫にあったのは日用品や雑貨。そして僅かばなりの食料。缶詰に入っている完全な非常食だった。賞味期限があるらしく、ブローチを使って慎重に調べたら、かなりギリギリではあるけど、食べられそうだ。せっかくだからまとめて食べちゃう事に。
空になった缶にも使い所があるだろうし、このまま腐らせてしまうのも勿体無い。でもあると言っても、一人の一食分くらいしかなかった。
お肉と魚の缶詰だから、栄養価も高いし、美味しい筈。私の生きていた世界でも、鯖の缶詰やコンビーフだってあった。ちなみに父が、よく缶詰を買っては一人で食べていた。おつまみ感覚で。
ただ、やっぱり世界が異なる事もあって、指を引っ掛けて開ける場所がない。多分、缶切りみたいな道具か、ナイフが必須なんだろう。
幸い、倉庫の中に小型のナイフがあったから、それを使って開けた。そして一口味見してみたのだが、異常な程硬かった。それこそ、パンの耳よりも硬い。
苦い顔になっている私を見て、精霊さんはクスクスと笑っていた。