DIYで魔法世界を再建!
第一章 そう それは『不運』でしかなかった
私の住んでいた場所は、『島』だ。
日本にはいくつもの島がある。北にも、東にも、南にも、西にも。無人島、人が居住している島、生き物が沢山住んでいる島など。島によって個性が分かれる。
私はその中の一つである、沙斗島(さとしま)に住んでいた。日本の北に位置する島で、冬になると痛いくらいの寒さに襲われる。でも、海産物がとても美味しい島。
本土にある親族からも、よく沙斗島の海産物を要望される。地元では、売り物にならない魚も販売されるが、それもまた美味しい。粗品だけを買い揃えても、十分満足できる。
ただ、島という事もあって、本土よりも乏しいところはいくつもある。まず、ゲームセンターやカラオケはない。あるのはせいぜいファミレスくらい。
ショッピングモールもないから、行くには本土へ向かうフェリーで1時間くらい揺られる必要がある。
ただ、フェリーだって、いつも運行しているわけではない。天候が悪かったり、年末年始には本数が減ったり、運休になったりもする。
行きは問題なく本土へ行けても、帰りのフェリーが出られず、島へ帰れない事もよくある。だからフェリーが出る本土の港には、そうゆう人達の為に、宿泊施設が用意されてある。
普通、宿泊施設に泊まる為には、それなりのお金が必須である。だが、島から来た事を証明する、沙斗島が独自に発行している『パスポート』を提示すれば、無償で泊めてもらえる場所もある。
民宿やホテル等、泊めてもらえる場所はいくつもあるが、私的には民宿の方が落ち着く。畳って、やっぱり安心する。我が家もほぼ畳部屋だから、フローリングや床暖房に、若干違和感がある。
沙斗島で生まれ育って早十数年、私も何度か、島に帰れない経験をしている。やっぱりどんなにフェリーが高性能になっても、天候には敵わない。
島にある学校は、小・中学校の合同しかない。だから高校へ進学する為には、必然的にこのアクシデントを経験する。むしろ経験しない人の方が少ないくらい。
私の場合、本土に親戚が何人か住んでいるから、フェリーが動かなくなったら、親戚の家へ行って泊めてもらう。それがごくごく当たり前だ。
恐らく、島に住んでいる人の大半は、私と同じ様な方法で難を逃れているだろう。海の天気は、山と同じく変わりやすく、突然変わってしまう。
運行はしたが、突然天気が変わってしまうなんて、珍しい事ではない。逆のパターンもあるが。
とにかく、島に住む人々は、そんなトラブルにも対応できるように、必然的に臨機応変な能力が身につく。そして、必然的に互いを助け合う心遣いが育てられる。
だから、フェリーを運転してくれる運転手とも、必然的に仲良くなる。フェリーに乗る人は、時間帯によってきっちり決まっているから、誰か一人でもいないだけで気付く。
日本にはいくつもの島がある。北にも、東にも、南にも、西にも。無人島、人が居住している島、生き物が沢山住んでいる島など。島によって個性が分かれる。
私はその中の一つである、沙斗島(さとしま)に住んでいた。日本の北に位置する島で、冬になると痛いくらいの寒さに襲われる。でも、海産物がとても美味しい島。
本土にある親族からも、よく沙斗島の海産物を要望される。地元では、売り物にならない魚も販売されるが、それもまた美味しい。粗品だけを買い揃えても、十分満足できる。
ただ、島という事もあって、本土よりも乏しいところはいくつもある。まず、ゲームセンターやカラオケはない。あるのはせいぜいファミレスくらい。
ショッピングモールもないから、行くには本土へ向かうフェリーで1時間くらい揺られる必要がある。
ただ、フェリーだって、いつも運行しているわけではない。天候が悪かったり、年末年始には本数が減ったり、運休になったりもする。
行きは問題なく本土へ行けても、帰りのフェリーが出られず、島へ帰れない事もよくある。だからフェリーが出る本土の港には、そうゆう人達の為に、宿泊施設が用意されてある。
普通、宿泊施設に泊まる為には、それなりのお金が必須である。だが、島から来た事を証明する、沙斗島が独自に発行している『パスポート』を提示すれば、無償で泊めてもらえる場所もある。
民宿やホテル等、泊めてもらえる場所はいくつもあるが、私的には民宿の方が落ち着く。畳って、やっぱり安心する。我が家もほぼ畳部屋だから、フローリングや床暖房に、若干違和感がある。
沙斗島で生まれ育って早十数年、私も何度か、島に帰れない経験をしている。やっぱりどんなにフェリーが高性能になっても、天候には敵わない。
島にある学校は、小・中学校の合同しかない。だから高校へ進学する為には、必然的にこのアクシデントを経験する。むしろ経験しない人の方が少ないくらい。
私の場合、本土に親戚が何人か住んでいるから、フェリーが動かなくなったら、親戚の家へ行って泊めてもらう。それがごくごく当たり前だ。
恐らく、島に住んでいる人の大半は、私と同じ様な方法で難を逃れているだろう。海の天気は、山と同じく変わりやすく、突然変わってしまう。
運行はしたが、突然天気が変わってしまうなんて、珍しい事ではない。逆のパターンもあるが。
とにかく、島に住む人々は、そんなトラブルにも対応できるように、必然的に臨機応変な能力が身につく。そして、必然的に互いを助け合う心遣いが育てられる。
だから、フェリーを運転してくれる運転手とも、必然的に仲良くなる。フェリーに乗る人は、時間帯によってきっちり決まっているから、誰か一人でもいないだけで気付く。