DIYで魔法世界を再建!
第十五章 容姿の変化
私がこのトリートンに転生する前、まだ私が高校生としての生活を謳歌していた時。私は毎朝毎朝、洗面所の鏡で自分の髪を梳かしていた。
その時、鏡に映っていた自分の姿は、しっかりと覚えている。何故なら私が小学生だった時代、外見からつけられたあだ名は、『市松さん』だったから。
『市松』というのは、『市松人形』の事。そう、髪が市松人形そっくりだったから。
若干不本意ではあったけど、そんなあだ名がつけられた。私は生前、長いストレートの黒髪だった・・・筈。
しかし、今水面に写っている私の髪は、明らかに異なる。黒から金髪に変わっていたのだ。どうりで、作業中に見切れる髪が妙にキラキラしていたのは、そのせいだった。
それに、生前はストレートだった筈なのに、少し癖っ毛混じりになっている。天然パーマというほどでもない。ふんわりした感じだ。
この世界に来て1ヶ月未満ではあるけど、転生直後に比べて、髪が若干伸びている気がする。試しに僅かに伸びている部分をナイフで切ると、やっぱりブロンドになっていた。
それに、腕や足が若干細くなっている気がする。これも神様からの贈り物(ステータス)なのだろうか・・・?
そう思ったけど、神様との会話を思い返した時、その答えが自然と出た。

『転生』 『生まれ変わる』 『記憶を引き継ぐ』

前に、『転生』と『生まれ変わる』の差異を、神様から直接聞いた。その2つに共通している言葉。それは『変わる』

『生まれ変わり』とは、記憶も何もかもを捨てた状態でスタートする事。
『転生』とは、記憶『のみ』を引き継いだ状態でスタートする事。
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