DIYで魔法世界を再建！

「・・・それで、精霊さん、『話しておきたい事』って何？」

私が精霊さんに用件を聞くと、精霊さんの手が、一瞬だけ止まった。そして唇を噛みながら、重い口を開く。

「・・・・・先に謝っておくわ。

　ごめんなさい。」

「え？？」

「本当は、会ってすぐに言うべき事だったの。ただ、貴女の目が、あまりにもキラキラしていた
　から、つい・・・」

「『キラキラしていた』？？」

「そう
　まるで世界の広さを初めて体感した小さい子供の様な、そんな純粋で透き通る眼差しだっ
　た。その光彩を途中で失わせるわけにもいかなかったから、ずっと言うタイミングを考えてい
　たの。
　最近はようやく、貴女も此処での暮らしに慣れてきたみたいだから、今が一番『飲み込みやす
　い』と思ったの。」

先程からしみじみと語っているけど、要所要所に若干分からない言い回しがあって、さっぱり飲み込めていない自分。
ただ、精霊さんの真剣な様子から、ふざけた話でもない事は、何となく察した。ただ、その表情の中に混交して、『申し訳ない』という謝罪の心情も窺える。
私の記憶の中で、精霊さんが私に悪影響を与えた覚えは一切ない。むしろ此処での生活を色々とサポートしてもらっている。むしろ感謝しかない。
・・・そう私が思っているだけだろうか？
だとしたら、私はどんだけ鈍いんだろう・・・。