DIYで魔法世界を再建!
第二十二章 魔術がなくても生きられます
「えぇ?! 魔力を持っていないし、魔術も全く使えない?!
どうやって生き延びてきたのよ!!」
「だから・・・この道具を作って使って・・・」
「え?? 道具って魔術無しでも作れる物なの??」
やっぱり、私とヌエちゃんでは、価値観や知識に差があった。
私はごくごく当たり前にDIYを楽しんでいたけど、魔術が全てを支配する国で育ったヌエちゃんにとっては、道具をいちいち手作業で作ったり使ったりする事は、『馬鹿馬鹿しい』という考えを、少なからず持っていた。
実は彼女の一族は、昔から国を支え、王を守り続けた、名門の魔術師一家だったそう。でも、それは私が見た夢の中で、何となくだけど分かってしまった。
ヌエちゃんはその一族の生き残りで、国から逃げ出してからは、様々な場所を転々としながら、どうにか食い繋いでいたそう。
ただ、やっぱりヌエちゃんも、魔力が枯渇している場所には滞在できない。魔術師にとって、魔力は命の綱。その地域の魔力が枯渇すれば、自慢の魔術も使えなくなる。
だから僅かに魔力が残っている地域を探しては、魔力の枯渇を免れていた。ただ、もう世界の至る所に移り住んでも、もうこの林以外の場所は、魔力が殆ど無いに等しいそう。
だからこの林を見つけた時には、大喜びで向かっていた。しかし、運悪くその時、突然変異した飢獣に襲われ、不意をつかれてしまったんだとか。
どうやって生き延びてきたのよ!!」
「だから・・・この道具を作って使って・・・」
「え?? 道具って魔術無しでも作れる物なの??」
やっぱり、私とヌエちゃんでは、価値観や知識に差があった。
私はごくごく当たり前にDIYを楽しんでいたけど、魔術が全てを支配する国で育ったヌエちゃんにとっては、道具をいちいち手作業で作ったり使ったりする事は、『馬鹿馬鹿しい』という考えを、少なからず持っていた。
実は彼女の一族は、昔から国を支え、王を守り続けた、名門の魔術師一家だったそう。でも、それは私が見た夢の中で、何となくだけど分かってしまった。
ヌエちゃんはその一族の生き残りで、国から逃げ出してからは、様々な場所を転々としながら、どうにか食い繋いでいたそう。
ただ、やっぱりヌエちゃんも、魔力が枯渇している場所には滞在できない。魔術師にとって、魔力は命の綱。その地域の魔力が枯渇すれば、自慢の魔術も使えなくなる。
だから僅かに魔力が残っている地域を探しては、魔力の枯渇を免れていた。ただ、もう世界の至る所に移り住んでも、もうこの林以外の場所は、魔力が殆ど無いに等しいそう。
だからこの林を見つけた時には、大喜びで向かっていた。しかし、運悪くその時、突然変異した飢獣に襲われ、不意をつかれてしまったんだとか。