夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
椿はまだ心配そうな顔をしながら、それでも納得したように大きく頷いてみせた。
「着替えるから、ちょっと出てて」
「おう。リビングにいる」
そう言って椿は私の部屋を出ていった。それを確認してからクローゼットを開けて着替えを始める。
時は午前九時過ぎ。カレンダーを確認すれば椿の言う通り、五日後の六月二十四日となっていた。すでに梅雨は明けて、気温も夏らしく暖かくなってきている。ということで服も琥珀色のテイシャツに、薄手の黒いズボンをあわせて、黒いカーディガンを羽織り、涼しい感じの格好にした。
ズボンのポケットにスマホを入れ、そのまま一階へと降りる。それから洗面所で身支度を終え、靴を履きに玄関へと向かう。
「胡桃、もう行くのか?飯は?」
見送ってくれるのか慌てた様子で椿はリビングから玄関に出てきた。
「大丈夫、お腹空いてないから。行ってきます」
素直に言ってドアを開け、逃げるように外へ出た。椿の心配そうな姿を見ていると、どうも胸が痛くなっていたからだ。
「おう。必ず帰ってこいよ」
後ろからそんな声が聞こえた気がした。
「着替えるから、ちょっと出てて」
「おう。リビングにいる」
そう言って椿は私の部屋を出ていった。それを確認してからクローゼットを開けて着替えを始める。
時は午前九時過ぎ。カレンダーを確認すれば椿の言う通り、五日後の六月二十四日となっていた。すでに梅雨は明けて、気温も夏らしく暖かくなってきている。ということで服も琥珀色のテイシャツに、薄手の黒いズボンをあわせて、黒いカーディガンを羽織り、涼しい感じの格好にした。
ズボンのポケットにスマホを入れ、そのまま一階へと降りる。それから洗面所で身支度を終え、靴を履きに玄関へと向かう。
「胡桃、もう行くのか?飯は?」
見送ってくれるのか慌てた様子で椿はリビングから玄関に出てきた。
「大丈夫、お腹空いてないから。行ってきます」
素直に言ってドアを開け、逃げるように外へ出た。椿の心配そうな姿を見ていると、どうも胸が痛くなっていたからだ。
「おう。必ず帰ってこいよ」
後ろからそんな声が聞こえた気がした。