夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
「この二日、何してたの?」
「うーん、いろいろ」
仁菜は幽霊になってから何かと呑気で人任せな性格になったと思う。そんなに変わるものなのだろうか。ないとは思うけれど演じているだけかもしれない。
「それより、いじめ解決したんだね。あまりに早くてびっくりしちゃったよ」
仁菜は笑いながら満足したような顔でそう言う。きっと他人に怪しまれないように私の見えてないところから覗き見してたのだろう。とはいえ、やはり褒められるのは慣れてなくて顔が熱くなった気がした。
「そうかな?ってか見てたの?」
「見てたに決まってるじゃない。霊感ある人にしか見えないから物陰に隠れてね」
仁菜は当然のように言う。確かに見てないならいじめを止めれたことじたいも知らないだろう。
「そのことなんだけど、私は霊感ないはずなのにどうして仁菜が見えるの?」
会ったときから気にしていたことだ。仁菜なら何か知っているのかも。
「紡神社に祈ってくれたでしょ?私に会いたいって。だから紡神社の守護神が私達を会わせてくれたの」
そういえば担任から似たような話を聞いた気がする。でも担任の先生には霊感もあった。だからこそ、叶ったのだと思う。それに比べたら私みたいなちっぽけな存在が会えたのも不思議だ。
「それに……」
「それに?」
なんとなく気になっておうむ返ししてみる。
「うーん、いろいろ」
仁菜は幽霊になってから何かと呑気で人任せな性格になったと思う。そんなに変わるものなのだろうか。ないとは思うけれど演じているだけかもしれない。
「それより、いじめ解決したんだね。あまりに早くてびっくりしちゃったよ」
仁菜は笑いながら満足したような顔でそう言う。きっと他人に怪しまれないように私の見えてないところから覗き見してたのだろう。とはいえ、やはり褒められるのは慣れてなくて顔が熱くなった気がした。
「そうかな?ってか見てたの?」
「見てたに決まってるじゃない。霊感ある人にしか見えないから物陰に隠れてね」
仁菜は当然のように言う。確かに見てないならいじめを止めれたことじたいも知らないだろう。
「そのことなんだけど、私は霊感ないはずなのにどうして仁菜が見えるの?」
会ったときから気にしていたことだ。仁菜なら何か知っているのかも。
「紡神社に祈ってくれたでしょ?私に会いたいって。だから紡神社の守護神が私達を会わせてくれたの」
そういえば担任から似たような話を聞いた気がする。でも担任の先生には霊感もあった。だからこそ、叶ったのだと思う。それに比べたら私みたいなちっぽけな存在が会えたのも不思議だ。
「それに……」
「それに?」
なんとなく気になっておうむ返ししてみる。