俺様御曹司に溺愛されました。
圭人side
俺は会社の社長をしている。
昔から顔だけはいいとチヤホヤされて来たが
それが苦手だった。
そんな俺には密かに想いを寄せている人がいる。
それは秘書だ。
出会いは彼女が俺の秘書になる前だ。
俺はプライベートではすごく地味な格好をして
余計なものを寄せ付けないようにしている。
そんな時、肩にぶつかって来た人がいた。
『いたっ。』
『おいおい、にいちゃん、ぶつかったろ?謝れや』
『いや、そちらが……』
『あ?こっちから当たったていうんか?言いがかりじゃねーのか?こら』
『あ、いや……すみません。』
『なんや?聞こえんぞ?』
『ちょっと!あなた!自分からぶつかっといて謝らせるとかありえないですよね!』
『え?』
『なんだとねーちゃん、文句あるってのか?』
『わたし見てましたから、自分からぶつかってきたくせに無理やり謝らせるとか人としてどーなの?て言ってんの、それでも大人か?』
『くそ……生意気な!!もういい!覚えてろよ。』
『もう、ほんとに大人のくせにね〜!
あ、お兄さん大丈夫?』
『あ、はい。ありがとうございます。助かりました。』
『よかった!もうあんな人相手にしないで無視するのが1番よ!
じゃ、わたしはこれで』
『あっ!あの、ほんとにありがとうございました!』
『いいえ〜〜〜!気おつけてね!』
それが彼女との最初の出会いだ。
この日から俺は彼女のことが忘れられなかった。
もしかしたら、一目惚れなのかもしれない
また会えないかとずっと願っていた。