ファンタジー
完
茅野ガク/著
- 作品番号
- 1627352
- 最終更新
- 2021/01/22
- 総文字数
- 1,269
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 462
- いいね数
- 0
「あぁ龍神様、あなた様は私たちの命の恩人です。どうか、どうかお礼をさせて下さい」
月光を紡いだような銀糸の髪、不思議な光が揺らめく黄玉の瞳。
見るもの全てを魅了する人の形をした龍神は、平伏する男とその身重の妻を見て口を開いた。
「人間よ、そなたの腹に宿った魂の輝きは凄まじい。きっと美しい娘になるだろう。……その娘が18の歳になった時、我が妻へと貰い受けようぞ」
それから十数年後。雪華と名付けられた娘は父と龍神の契約を知り絶叫する。
「会ったこともない男とイキナリ結婚なんて絶対に嫌っ!! その契約、解消させていただきます!」
目指すは父と龍神が出会った山奥の泉。
龍神との結婚を回避するため、箱入りのお嬢様だった雪華の旅が始まる。
生まれた時から一緒に育った犬のマウマウをお供に邸を飛び出した雪華だったが、すぐに悪漢に絡まれてしまう。
そこに現れ雪華を助けた飄々とした青年、残月。
黒髪に黒瞳、黒づくめの格好をした彼は「自分を用心棒に雇わないか」と持ちかけてくる。
最初は警戒する雪華だったが、勝手について来る残月の朗らかさに次第に心を許していく。
龍神が住むとされる山に向かう途中で様々な人と出会い、自分が知らなかった世界を知り、成長していく雪華。
特に病気がちな母のために盗みをおかそうとした少年との出会いは雪華に衝撃を与え、人々のために尽力したいという想いを雪華に抱かせる。
また旅の中で残月への恋を自覚し、龍神と結婚はできないという気持ちを強くする。
いよいよ龍神が住む山へとたどり着いた雪華。
しかし彼女は足を滑らせ谷底へと落ちてしまう。
――が、真っ白な光が雪華を包み助け、目を開けるとそこにいたのは銀髪金瞳の残月だった。
実はずっと一緒に旅をしていた残月こそが、雪華を娶る契約をしていた龍神だったのだ。
そしてマウマウも犬ではなく、雪華が生まれた時から護衛としてつけていた仙狐だと告白する残月。
自分は旅をする中で雪華を妻にしたいという想いを深めたが、それと同時に雪華の意思を尊重したいとも思ったという残月。
彼の言い分を許した雪華は彼との結婚を決意する。
こうして、人々の幸せを願うよき龍の夫婦が誕生した。
月光を紡いだような銀糸の髪、不思議な光が揺らめく黄玉の瞳。
見るもの全てを魅了する人の形をした龍神は、平伏する男とその身重の妻を見て口を開いた。
「人間よ、そなたの腹に宿った魂の輝きは凄まじい。きっと美しい娘になるだろう。……その娘が18の歳になった時、我が妻へと貰い受けようぞ」
それから十数年後。雪華と名付けられた娘は父と龍神の契約を知り絶叫する。
「会ったこともない男とイキナリ結婚なんて絶対に嫌っ!! その契約、解消させていただきます!」
目指すは父と龍神が出会った山奥の泉。
龍神との結婚を回避するため、箱入りのお嬢様だった雪華の旅が始まる。
生まれた時から一緒に育った犬のマウマウをお供に邸を飛び出した雪華だったが、すぐに悪漢に絡まれてしまう。
そこに現れ雪華を助けた飄々とした青年、残月。
黒髪に黒瞳、黒づくめの格好をした彼は「自分を用心棒に雇わないか」と持ちかけてくる。
最初は警戒する雪華だったが、勝手について来る残月の朗らかさに次第に心を許していく。
龍神が住むとされる山に向かう途中で様々な人と出会い、自分が知らなかった世界を知り、成長していく雪華。
特に病気がちな母のために盗みをおかそうとした少年との出会いは雪華に衝撃を与え、人々のために尽力したいという想いを雪華に抱かせる。
また旅の中で残月への恋を自覚し、龍神と結婚はできないという気持ちを強くする。
いよいよ龍神が住む山へとたどり着いた雪華。
しかし彼女は足を滑らせ谷底へと落ちてしまう。
――が、真っ白な光が雪華を包み助け、目を開けるとそこにいたのは銀髪金瞳の残月だった。
実はずっと一緒に旅をしていた残月こそが、雪華を娶る契約をしていた龍神だったのだ。
そしてマウマウも犬ではなく、雪華が生まれた時から護衛としてつけていた仙狐だと告白する残月。
自分は旅をする中で雪華を妻にしたいという想いを深めたが、それと同時に雪華の意思を尊重したいとも思ったという残月。
彼の言い分を許した雪華は彼との結婚を決意する。
こうして、人々の幸せを願うよき龍の夫婦が誕生した。
- あらすじ
- 生まれる前に龍神との結婚を契約された少女が、契約解消のための旅の中で成長していく話
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