Sweet Love～極上に甘い恋～

えっ？

わたしは耳を疑った。

聞き間違いじゃなかったら、大森さんはそんなことを言ったはずだ。

「できるんですか？」

聞き返したわたしに、
「教えることくらい、簡単です」

大森さんが得意気に笑った。

お、教えることは…か。

まあ、この際大森さんに教えてもらおう。

何にもない格好で、テストに挑むよりかはまだマシだ。

わたしは、大森さんに教科書を渡した。

「多分、そこから出てくると思うんです」

そう言ったわたしに、
「へえ」

大森さんが教科書に視線を落とした。

あれ？

大森さん、顔が変ですよ？

いつもの妖艶な笑みですよ？