Sweet Love~極上に甘い恋~
甘く苦いキスの味が、わたしを狂わせる。

「――はあっ…」

唇が離れた。

「甘いですよ、乃南さん」

妖艶な笑みを浮かべた大森さんが言った。

あなたが甘くしたんじゃないですか。

そう言おうとしたら、また大森さんに唇をふさがれた。

口の中に舌が入ってきて、くすぐるようになでられた。

チョコの形と味はもうなかったけど、余韻がまたわたしを狂わせた。

「――あっ…」

甘い声が無意識にもれた瞬間、唇が離れた。

「――はあっ…」

唇が離れた瞬間、甘い吐息がこぼれ落ちた。

「それだけ甘くなって、どうするのですか?」
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