Sweet Love~極上に甘い恋~
大森さんが舌で、わたしのあごのラインをなでた。

「――やっ…」

出したくもないのに、唇から甘い声がもれてしまう。

「罪作りなお人ですね、あなたは」

カリッと、大森さんがあごを噛んだ。

「――痛ッ…」

痛みを消すように、大森さんが舌で噛んだところをなでる。

「アタシを狂わせて、そんなに楽しいですか?」

「――違…」

言う前に、唇をふさがれる。

狂わせているのは、あなたの方じゃないですか。

そう言いたいのに、あなたは簡単に言わせてくれない。
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