Sweet Love~極上に甘い恋~
「忘れてしまったのですか?」

大森さんが聞いてきた。

縦や横に首を動かして、うなずくことすらできない。

唇を閉じて黙っていたら、
「忘れてしまったのなら、思い出させてあげますよ?」

大森さんは妖艶な笑みを浮かべた。

ゾゾッと、背中に冷たいものが走った。

ああ、やっと大丈夫になってきたよ。

って、そんなことを言ってる場合じゃなーい!

意識が正常になってきたわたしに、
「ちょっと乱暴になるでしょうけど、まあいいでしょう」

大森さんは相変わらず、妖艶な笑みを浮かべている。

ちょっと乱暴に…って、いい訳ないでしょ!

わたしはMじゃありませーん!
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