Sweet Love~極上に甘い恋~
「乃南さん?」

大森さんがわたしの名前を呼んで、指でわたしのあごをつかんできた。

ちょっと、道の真ん中ですよ。

そう思っていたら、
「ウソはお嫌いです」

吐息がかかるこの距離で、大森さんに言われた。

「ちょっ、ちょっと…」

別の意味で、心臓がドキドキとしてきたんですけど…。

「正直におっしゃってください」

おっしゃってくださいって…。

答えることができないでいると、
「おっしゃらないと言うならば、どうなるかことくらいわかっていますよね?」

大森さんは妖艶な笑みを浮かべた。
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