Sweet Love~極上に甘い恋~
「まあ、好きと言えば好きです」

好きと言えば好き、ですか…。

何ですか、その曖昧な答えは。

「乃南さんの子供だったら、いい子に育つんじゃないですかね」

乃南さんの子供だったらって…何ですか、その答えは。

訳わからない答えに戸惑っているわたしに、
「まあ」

大森さんがそう言ってわたしの肩を抱き寄せてきた。

「いいですよ、乃南さんが欲しいと言うなら」

そう言った大森さんに、
「いや、欲しいとかそんなのじゃなくて…」

首を横に振って否定しようとしたら、
「何時間でも過ごしてあげますよ」

大森さんが妖艶に笑いながら言った。

自分が過ごしたいだけでしょうが!
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