Sweet Love~極上に甘い恋~
「“乃亜”か…」

わたしは呟いた。

なるほど、ノアちゃんか。

大森さんもよく考えるなあ。

でも、わたしの名前とたいして変わらないような気もするけど…。

「じゃあ、男の子は?」

わたしがまた聞いたら、
「…乃南さんが決めてください」

大森さんの返事が返ってきた。

わたしが決める…か。

女の子の名前を考えてもらった訳だから、男の子の名前はわたしが考えるしかないかも知れない。

何がいいかなあ…。

「男の子…。

雅って言う字は、どうしても使いたいなあ」

大森さんの字だし、何より縁起がよさそうな字だから絶対に使いたい。

そう思いながら、わたしはブツブツと呟いた。
< 176 / 328 >

この作品をシェア

pagetop