Sweet Love~極上に甘い恋~
「また何を見ているのですか?」

横から大森さんに声をかけられ、わたしはハッと我に返った。

またである。

当然、視線の先には小さな子供を抱っこしている母親の姿があった。

大丈夫か、わたし。

心の中で呟いたわたしに、
「何をそんなに熱心に見ていたのですか?」

大森さんが聞いてきた。

熱心って、程でもないんだけどなあ。

そう思いながら、
「何か、ちょっと子供が気になっちゃって…」

わたしは彼の質問に答えた。

「欲しいのですか?」

大森さんが聞いてきた。

いや、そう言う訳じゃないんですけど。
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