Sweet Love~極上に甘い恋~
けど絶対に落としたくない単位の講義があったので、大森さんには何もなかった様子を見せて、そのまま学校へと足を向かわせたのだった。

「ちょっと、一体何があったの!?」

そう聞いてきたミクに、
「…転んだ」

わたしは呟くように答えた。

「こ、転んで大泣きした訳!?」

そう言ったミクに、わたしは首を縦に振ってうなずいた。

本当は違うけど。

「ちょっと、あんたは一体いくつになった訳!?」

そう聞いてきたミクに、
「21…」

と答えたら、パコンとペンケースで頭をたたかれた。

「何でたたくの!?」

そう言ったわたしに、
「あー、やっと戻った」

ミクがホッとしたように言った。
< 196 / 328 >

この作品をシェア

pagetop