Sweet Love~極上に甘い恋~
そんなこんなで、あっという間に時間は夕方の5時を迎えた。

「今日は、ちょっと寄って行きたいところがあるんです」

車に乗り込んだとたん、大森さんがそんなことを言った。

「寄って行きたいところですか?」

そう言ったわたしだけど、だいたいの検討はついている。

大森さん行きつけの仕立て屋さんとか、ちょっとしゃれたレストランとか…まあ、いろいろである。

「今日は、アタシが運転してもよろしいですか?」

そう言った大森さんに、クラクションが鳴った。

驚いて、つい押したのだ。
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