Sweet Love～極上に甘い恋～

あの美貌で一体何人の女を騙してきたと言うのだろう？

「おや、出てたんですか？」

大森さんがわたしの存在に気づくと、灰皿でタバコを揉み消した。

さっきからいました。

わたしは心の中で呟くと、大森さんに歩み寄った。

「大丈夫ですよ。

痛いようにはしません」

そのセリフ、好きな人から言われたらすごく嬉しいです。

返す言葉もなく黙っていると、大森さんがわたしの肩に手を置いて、わたしを抱き寄せた。

ヤバイ、んですけど…。

大森さんの手が腰に触れた。

ビクッと、わたしの躰が震えた。

大森さんの唇が耳に触れる。

ヤバイ、よ。

フッと、吐息が吹きかけられた。