Sweet Love~極上に甘い恋~
家事全般は妻のわたしの役目ではなく、夫である大森さんの役目である。

果たして、これがいいんだか悪いんだか。

とは言え、わたしが彼と出会ってから家事を手伝ったことはない。

妻の私は一体何をしているんだか。

そう思っていたら、
「何をお考えになっていたのですか?」

いつの間にか、大森さんが横にいた。

「乃南さん、一体何をお考えになっていたのですか?」

な、何をお考えになっていたって…。

そう聞いてきた大森さんに、
「何にもないです…」

わたしは首を横に振りながら言った。
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