Sweet Love~極上に甘い恋~
わたしは一体、何をしてるんだろう…?

男の人のベルトを外すなんて、21年間生きてきた中でこんなことはなかったよ?

「は、外しました…」

そう言った声は、震えていた。

もう、こんな恥ずかしいことさせるからー!

心の中で毒づいたわたしに、
「いい子ですよ」

耳元でささやかれたその声に、わたしは一生彼にかなわないと思った。

一生をかけても、無理だと思った。

ずるいですよ、大森さん。

そう言いたいのに、わたしは彼に言うことができない。
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