Sweet Love~極上に甘い恋~
「じ、自分で脱いでもいいですか…?」

わたしは何を言っているんだろう?

大森さんの返事くらい、わかっているのに。

彼が“嫌です”って言うことくらい、わかっているのに。

大森さんは、
「仕方ないですね」
と、言った。

予想外の返事に、わたしの心臓がドキッ…と鳴った。

脱がせてもらった方が、まだよかった。

けど、後戻りはできない。

大森さんがわたしを見つめていた。

いつかみたいだと、わたしは思った。

わたしが自分の服を脱ぐところを、大森さんはこうして見ていた。

すごく恥ずかしかったのを、今でも覚えている。
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