Sweet Love~極上に甘い恋~
「甘いですよ、乃南さん」

妖艶な笑みを浮かべながら、大森さんにそう言われた。

「甘くてキレイなあなたを、このまま食べてしまいたいくらいですよ」

本当に食べようとするように、唇を奪われる。

息ができないくらいの深いキスに、わたしの頭がおかしくなる。

わたしはしがみつくように、大森さんの背中に自分の両手を回した。

この手を離したら、どうなってしまうのだろう。

きっと、沈んでしまうかも知れない。

人魚姫のように泡となって沈んでしまうかも知れない。

「――はあっ…」

唇が離れた。

「乃南さん、アタシは離しませんよ」

甘い吐息をもらすわたしに、大森さんは言った。
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