Sweet Love~極上に甘い恋~
怖い、はずだった。

怖いはずなのに、何故だかわたしはそれを嬉しいと思った。

大森さんに触れられて嬉しいと、わたしは思ってしまった。

わたし、何回も大森さんに触れられたことがあるんだ。

唇で、手で、指で、それも何回も。

何回も触れられたことがあるから、躰は知ってるんだ。

わたしが知らなくても、躰は知ってるんだ。

「乃南さん…」

大森さんがわたしの名前を呼んだのと同時に、
「――んっ…」

わたしの中に大森さんが入ってきた。
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