Sweet Love~極上に甘い恋~
大森さんの全てを、わたしの躰で受け入れようとしている。

「――ッ…」

全てを受け入れた時、わたしは大森さんの背中に自分の両手を回した。

思い出した訳じゃなかった。

ただ、大森さんを抱きしめたかった。

わたしの中にある甘い感覚を、躰に残すように。

「――愛してますよ、乃南さん」

大森さんが、額にキスをした。

鼻先にも、頬にも、唇にも、優しくて、甘いキスをする。

とろけてしまいそうなささやきと甘いキスを、わたしは知ってるんだと思った。

最後に、わたしの目を見ながら大森さんが言った。

「愛してます」
< 303 / 328 >

この作品をシェア

pagetop