Sweet Love~極上に甘い恋~
「乃南さん。

先ほどから顔が気持ち悪いとおっしゃっているのですが、聞こえないのですか?」

大森さんが言った。

「き、聞こえてます!

すみません」

声が微妙に裏返った…。

「風邪でもひいたのですか?」

大森さんが聞いてきた。

風邪でもひいたのですかって…。

「大丈夫です」

わたしは言った。

「風邪じゃないなら…」

そう呟いた後、大森さんが何故か考え込んだ。

何か考え込むような問題ですか?

そう思っていたら、
「恋の病ですか?」

大森さんが言ったので、わたしは椅子から転げ落ちそうになった。
< 38 / 328 >

この作品をシェア

pagetop