Sweet Love~極上に甘い恋~
そう思った時、唇が離れた。

甘い吐息がもれる。

…あれ?

わたしは気づいた。

「過呼吸、治ったみたいですね」

大森さんが言った。

あ、本当だ。

「それよりも、さっさのキスでウーロン茶の味がしたのですが」

そう言った大森さんに、わたしの躰がギクッと震えた。

ま、マズイ…。

と言うか、味覚が鋭いにも程があります…。

「それに服から香水とタバコの匂いもするのですが」

大森さん、嗅覚も鋭いにも程があります…。
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