Sweet Love~極上に甘い恋~
「16時ジャストにですよ」

はいはい。

もう1度念を押すように言った大森さんに、わたしはまた心の中で返事をした。

「1分でも遅れたりしたら、覚悟してくださいね」

妖艶な笑みを浮かべながら、大森さんが言った。

ゾゾゾッ

本日何回目か、わたしの背中に悪寒が走った。

フツーに“ドS”って言葉がよく似合うよ、この人。

と言うか、“ドS”って言葉は彼のためにあるんじゃないのかしら?

そう思っていたら、
「乃南さん遅刻しますよ」

大森さんが言った。

あ、そうだった!

早く行かないと、大学の講義に遅刻しちゃう!

わたしは急いでオムレツを食べ終えると、家を出た。
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