地味子とイジワル王子の秘密恋愛♡
「…類くん。ありがとう」


私よりも身長が高い類くんは、軽々と上まで消している。


「ってか、先輩となんかあった?」


真剣な眼差しで聞いてくる。


「あ、うん。…もう先輩は彼氏じゃないよ。って言っても彼氏じゃなかったけど…」


ポツポツと呟く。


だって私は…本物じゃなくて偽物だったから。


「え、どういうこと?付き合ってたんじゃねーの?」


もう、言っていいよね…??


「…私と先輩は付き合ってないよ。ニセカノやってたの」


……。
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