OLユンファ。闇の左手。
アイスクリーム
[子供の頃のアイスクリーム]

あたしはあたたかい路地を歩く。

郵便物を中央駅前でうけとる。

道端にアイス売りの屋台だ。
善仁さんの屋台からソフトクリームをひとつ購入。

ミルクがたっぷりと滋味よくつかわれている。舌先に砂糖の甘い感触に冷えたクリームをとけてゆく。

むかし、旧家で食べたアイスクリームは美味しかった。それをふと思い出す。そして今日という日がいつか心底よかった、と思い返す。

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